貿易の保険(外航貨物保険)の請求はいつまでできるの?

□ 保険

【外航貨物保険】

貿易業者様に一番馴染みの深い保険は、

皆さまの商品をお守りする“外航貨物保険”かと思います。

 

この保険は、貿易輸送中に商品にダメージが発生したら

保険金を受け取って頂くことになります。

 

 

【ご質問:いつまでに請求できるのか?】

「荷物を受け取ってから1か月たったが、、、今になり商品へのダメージがわかった。

請求できますか?」

というご質問をよく頂戴します。

規定上は、荷受後なるべく早く検品を頂き、損害があれば直ちに事故通知を頂くことになっております。

はたして、いつまでに保険金請求をしたら良いのでしょうか。

 

 

【ポイント1:保険の終了】

保険は“保険期間”を超えると補償終了となります。

外航貨物保険は、なじみのある自動車保険・生命保険などと

保険期間の考え方が異なります。

 

自動車保険や生命保険など:加入日から1年、

30年など“時間”が保険期間となる

外航貨物保険:海外工場から日本の倉庫(EXW)“輸送区間”が保険期間となる

 

→外航貨物保険では、最終目的地に到着したら保険が終了します。

 

  • 上記以外に終了する条件がいくつかあります。

 

 

【ポイント2:いつ起きた事故か】

保険期間終了後に1か月たっていると、“保険期間中の事故”なのか

“保険終了後”の事故なのか立証する必要があります。

フォークリフトの爪の跡がある(自社倉庫にフォークリフトが無い)など客観的に認め

られれば良いですが、カートンの凹みなどの場合は立証が困難になります。

 

 

【ポイント3:外装の異常】

商品を受け取った時(保険が終了した時)に外装の異常があれば、

保険会社に連絡して保険金請求をします。

しかしご質問のようなケースでは、“外装の異常がない”ことが

多いと思われます。

 

この場合、

「梱包不備」

「元々ダメージがあった商品をShipperが送った」

などを否定することが難しく、保険金が受け取れないケースがあります。

 

 

【ポイント4:運送人に対する通知】

保険に加入していても、自身の権利保全の為に

“運送人に対して事故通知(Claim Notice)”

をする必要があります。失念してしまった場合、

受け取り保険金額が減額される可能性もあります。

 

<航空輸送>

荷受け後14日以内に事故通知をする必要があります。

これは絶対厳守で、たとえ1日でも過ぎたら受理されません。

<船舶輸送>

荷受け後3日以内に事故通知をした方が良いです。こちらはたとえ超えてしまっても、

1年以内は事故受付がされます。(運送状によっては9か月など)

 

 

【ポイント5:法律的請求の期限】

さて、ポイント1~4を経て、最後に、法律的な請求期限はいつなのでしょうか??

 

日本の保険は、

保険法に基づき、“3年を経過すると時効”となります。

 

ご参考(損害保険協会HP):http://soudanguide.sonpo.or.jp/basic/5_1_q3.html

 

外航貨物保険は、日本の保険(日本の保険会社が金融庁に認可を受けている)ですが、

イギリスの法律ベースの約款を使用しています。

 

イギリス法律ベースですと、

6年を経過すると時効”となります。

 

どちらの期限を適用するかは、議論があるところのようです。

 

 

【結論】

なるべく早くに事故通知をした方が良い。

 

これにつきます。

 

当たり前過ぎる結論となりましたが、

損害をなるべく早く発見する管理システムを構築頂くことが大事です。

特に、倉庫で荷受けする際に倉庫スタッフさんやトラックドライバーさんもお忙しいと

は思いますが、外装の異常の有無の確認をしてから荷受するようにして

ください。

 

それでも起きてしまう万が一の事故の為に、

物流や外航貨物保険について知識があるAgentを起用ください。

 

 



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